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どの角度からどう見てどう描くのか

wakatakegroupjp

アルゼンチンでチームを設立したい人がいて、「クラウドファンディングで1億集めたから協力していただけないでしょうか。6年、7年で上に上がって2部や1部で日本人をプレーさせたいんです」と。


その人アルゼンチンに住んだことありますか?

わかりません。

その人アルゼンチンのサッカー事情を知ってますか?

わかりません。


アルゼンチンに住みアルゼンチンで生活したことがある人なら上記の考えにはまずなりません。


たった1億でチームを設立して、しかもあの国で日本人が上に上がっていくのはまず無理です。


やってみなければわからない。

でもチャンスはある。


言いたいことはわかりますが、アルゼンチンサッカー界は理想とはかけ離れています。


サッカー強豪国でチームを設立したりアカデミーを設立したりというのは誰しもが理想の中で考えて実際にやろうとしますが、その中で"日本人"がどうこうというのはまず上手くはいきません。


ここには多数理由がありますが、まず1番の原因はその設立する人がその国のサッカー事情を知らないことと、その国に住んでおらず文化を知らないこと。


要するに理想の中で物事を考えているからです。


アルゼンチンという国はとにかく複雑で、赤と言っていたものが次の日に青に変わる可能性がある国です。


いやいや赤って言いましたよね?

昨日はね。

でも今日は青だから仕方ない。

Que quiere que haga!〔何言ってんだこの野郎!〕


逆ギレされて終了です。


アルゼンチンワールドカップ優勝。

あの国で選手を育てたい。


僕も同じような考えです。


ただアルゼンチンにせよどこの国にせよ、まず自分自身が言葉を話せること。これはマストで、さらに何をやるかより誰と組むかです。


この人の見極めが、50メートル離れたとこからサッカーボールを1つの穴にいれるくらい難しく、皆良い話を出してきますがその良い話が最後まで良い話で終わる確率は1%です。


それくらい人の見極めがとにかく難しい。


他国で何かを成功させるには日本で何かを成功させるより難易度は当然高い。


選手と一緒です。


日本で一生懸命練習して海外で活躍したいと願う選手。

日本で一生懸命育てて海外で活躍出来る選手を輩出したいという指導者。

やってることは技術やドリブル。


何時間も何時間も同じことをやり、試合の結果が出なかったらやれフィジカル、やれ走れてない、やれ根性だ。


何千時間やっても、努力の質が"海外で活躍できる選手"というゴールから明らかにずれていて、指導者がそのゴールを全く知らずに理想の中で選手に物事を伝えている。


問題は選手ではなく指導者でもなく、問題はゴールを知ろうとしない選手と知った気でいる指導者です。


海外にいきました。

大会出場。

全く歯が立ちませんでした。

やっぱり世界はレベルが高い。

やっぱり世界は違う。

また一から頑張ろう。


これだと差を埋めるのは難しい。


この全てがゴールから掛け離れてることを一生気付かずに、自分の能力がなかったから自分の努力が足りなかったからと言ってサッカー人生を終えていくんです。


日本人の最大の武器は真面目で話を聞けること。

吸収率が非常に高いこと。

世界でもタレント性は抜群に高いこと。


全てはそうですが、本当に世界で活躍したい。ラリーガ、プレミア、ブンデス、セリエA。


だったらそこでまず学ぶべきです。


そこの選手を見るべきです。


まずは知るべきです。


日本人はとにかく忙しいとか時間がないとかを口にします。大人がそうなれば当然子供も同じような考えになるものです。


ただ夢は二度は見れない


後は変化は自分から動かないと永遠に起こることはない。


これは僕自身が長年生きてきて感じた絶対です。


何故日本がワールドカップで勝てないのか。


何故日本がワールドカップで優勝出来ないのか。


これをこの国の人は理解していない。


何故なら入る情報の角度が全て同じ方向なのと見ている角度が全て同じだからです。


色々な角度に立ち自分がやっていることが本当に正しいかを常に疑いその中で信念を積み上げていく。


それが成功できる唯一の方法だと思います。

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