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執筆者の写真Teppei Takano

サッカーの本質とはなんなのか


1999年にコパアメリカのために日本代表がアルゼンチンに来たんです。


監督はトルシエ。選手にはあの時の代表メンバーの名波さんと、中山さん、ロペスワグナーなど。


そこでボカの5軍と練習試合。場所はカサアマリーシャ。


日本の選手の方が当然ながら上手い、走れる、速い。ボカのサイドバックの2枚なんかは日本代表のサイドバックより遥かに遅く差はかなりありました。


ただ開始5分でボカは組織として一気にラインを下げて引く。要するに組織としてまず引く。


日本より遥かに低い位置で4枚のデフェンスを配置してそこに日本代表を呼び込むんです。


アルゼンチンは基本的にデフェンスラインを低く配置するし、組織としての守りが非常に速い。


そこに日本代表は攻めるんですが、中々ゴールが開かない。この時の日本は前からプレスをかけたんです。日本のサッカーは前から行け!というチームが多数ありますよね。


というのも足で追い込むことで相手がミスすると考える。逆を考えればスペースを与えてしまうリスクがわからない。しかもアルゼンチンはそこを突いてくるんです。だから日本はやられたんです。


結果的に流れは変わり1-0でフル代表がボカの17歳に負けました。


あの時のボカのトップの監督はカルロスビアンチ。世界を4回取ってる超名将。育成もビアンチと同じような戦術で戦ってたので育成も強かった。5軍にはコロッチーニとかがいた時代。


そこから2012年。レアルマドリーに関わり育成を自分の目で見てから約10年。


このアルゼンチンに住んだ経験とレアルマドリーを10年見続けた経験。


日本はオリンピック世代までは勝てる。ただフル代表が何故勝てないかというのは住まないと頭で理解するのは難しいと思う。


足元上手い

ドリブル上手い

リフティング上手い


でもこれがサッカーの真剣勝負で本当に最も重要だと思ってる、わが国日本は絶対に世界のトップには辿り着けない。


何故ならサッカーの試合では上手い奴より戦える奴が評価され、綺麗な奴より汚い奴が評価される。


これは住まないと絶対にわからない。今海外に住んでる子供達の強さはサッカーを理解し、どうなれば評価されるかを肌で感じれること。


日本の指導者が日本の中だけで熱意を掲げて頑張っても本質を理解しないと限界があると思います。


子供達の方が遥かに気付いてると思う。夜遅くまで騒いだり寝なかったり小さい子供からそれが許されるこの南米やヨーロッパに、早寝早起きと規制される日本はいいとか悪いとかでは無くそれがグランドにも現れるんです。


日本にはそれを理解するのは難しい。ただこっちに住むとそういう悪い部分がグランドにも出るし、結果として考えてサッカーするようになるんです。


この全てが住むないとわからない。


サッカーの本質は文化を身体にいれることによってわかることもあるかもしれません。

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