海外に住んでいるお父さんに息子さんどう?と聞くと、
俺の息子はかなり上手いよ!
俺の息子はマラドーナだ!
俺の息子はメッシだ!
まあこれは言い方や伝え方は違いますが万国共通でこういう答えが返ってきます。
実際その子を見てみてマラドーナだったことは一度もありません。
要するにどこに自分がいてどこで我が子を見てるかだと思います。
日本でも最近はよくあるのが、指導者からの売り込みや親御さんからの売り込みで、「うちの選手は相当やります」「Jクラブからのスカウトが」「県トレでこの辺の地域じゃトップで」
そんな話がよくあるんですが、まあそれはそれでいいのかもしれませんが、もし子どもが上を目指すなら上の世界をまず大人が知るべきです。
日本では抜けてしまう。
日本では化け物だ。
ただやはりヨーロッパや南米では抜けないし、こっちでは潰されて終わりです。マラドーナでもなければメッシでもありません。
大人の傲りは必ず選手に伝わります。自信と過信はまったく違います。見ているサッカーもやっているサッカーも全く違う中でマラドーナを探すのは至難の業です。
日本はあまりにも天才が多すぎる国で、少し上手ければメディアは天才と騒ぎ立てその子に圧力をかけていきます。
天才がもしいるとすればそれはいる場所がまず大前提です。
メッシがメッシになったのはアルゼンチンで生まれアルゼンチンで活躍したからです。マラドーナがマラドーナになったのはアルゼンチンで生まれアルゼンチンで活躍したからです。
あの距離感が近いデフェンス。あの削りまくるタックル。あのインテンシティにあの競争力。
その中で出来るから海外に引っ張られていったんです。
日本の天才は敵がいないところでドリブル。技術を見せつける。タッチが柔らかい。それで天才になってしまう。
基準が少しズレていて、上手い選手にフォーカスすればそんな選手はどこにでもいるし、世界にはそれを敵がいても出来る選手が評価されていきます。
小さい時は何もわかりません。小さい時に自分が上手いとか息子が上手いとか思ってるならその時点でゴールまでの距離は遠くなってしまうかもしれません。
サッカーはCarpetaが全てです。〔成績表、数字〕
俺はここでやりたい。俺はここで出来る。
99%の選手がそう言います。
じゃああなたはどんな数字を持っているんですか? どこでプレーしていてどんな結果を出してきたんですか?
そのCarpetaがないと上にいくのは限りなく難しいです。
サッカー界は結果が全てで、結果を出してない選手が上にいける世界ではありません。
何を言ってもその選手がどんな数字を出していて、それがどこなのか、それがどんなリーグなのか、それがどんなチームなのか。本当に甘くないですよ。
〇〇に行きたいで行けたらみんなプロです。その〇〇で行きたいの99%は行けない。それが現実です。
謙虚に頑張って毎日毎日積み重ねていきましょう。
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