ACLはUAEのアルアインが20年ぶりに優勝。監督は元アルゼンチン代表のエルナンクレスポ。アルゼンチンは選手輩出国ではありますが、もっともっと注目されてもおかしくないのは実は監督の部分にあるかもしれません。
今南米の10か国中の7か国をアルゼンチン監督が指揮しています。
パラグアイ代表は元ボカのギジェルモバルスケロット
コロンビア代表は同じく元ボカのネストルロレンソ
チリ代表監督には元リーベルのベリッソ
ベネズエラ代表はフェルナンドバチスタ
ボリビア代表はグスタボコスタス
ウルグアイ代表はマルセロビエルサ
そしてアルゼンチン代表はスカロー二です。
何故これだけアルゼンチン監督の需要があるのか。それはおそらくですが、デフェンスの部分にあります。
基本的にアルゼンチンサッカーはまずデフェンスに力を入れて4-4-2を好む傾向にあります。アトレティコマドリーのシメオネを見て貰えばわかりますが、1-0で試合に勝つことを目指すサッカーをしており、アルゼンチン代表にせよ、アルゼンチン人が指揮を取っているクラブにせよ、基本システム4-4-2。代表であげた7か国のシステムもほぼ同じです。
どうしてもアルゼンチンは2000年にトヨタカップでレアルに勝って優勝したビアンチの影響が今でも強く残っているのと、当然ながら1978-1986年のワールドカップ優勝の印象が強く、ほとんどの監督が角を取らせない、スペースを与えない、そしてデフェンスラインを下げる傾向にあります。
相手は必ず攻めてくる。ゴールに近づけば必ずミスが増える。だからそこを付きましょう。
日本ではあまり考えられないですが、これを成り立たせ更に勝利へと導くんですよね。
前にプレッシャーに行ってボールを奪えるのは中々高いレベルでは難しいので、そのことも考えて引いて守ってから繋ぐアルゼンチン監督が非常に多いんだと思います。
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